木質空間で、ご家族をはじめとした大好きな人たちの笑顔に囲まれる。
まず、子どもたちに感じてほしいのは安らぎです。
そして、遊び方が制限されていない木のおもちゃや遊具で遊び、
夢中になることで、好奇心の芽を育て、創造性を広げたい。
大切にしたいのは「一緒になって遊ぶ」こと。
表情、触れあい、声掛けが、子どもたちの心を育みます。
そうして生まれたコミュニケーションは、
きっと、家庭でのコミュニケーションへとつながっていきます。
子どもたちの遊ぶ場所と機会が少なくなった今、
それを解決するヒントを持つのは、家族の関係です。
「ときなる(時成る)」での時間が実らせるものは、とても大きいと信じています。
赤ちゃんが最も落ち着けるのは、「お母さん」の肌。
二番目は「木」だと言われています。
そして、空間を占める木の比率(木質化比率)が、
45%以上であると、人間の心は和らぐとされています。
『ときなる』の空間が目指したのは、心が穏やかになることで、
好奇心の芽が育まれる場所です。
また『ときなる』は、本物に触れられる場所でもあります。
木のおもちゃや遊具は、作家がつくった芸術品です。
子どもたちが創造力を育むために、様々な思いが込められています。
さらに、漆や和紙、草木染めなど福井産の技術と材料を用いることで、
福井の産業や技術に興味を持ち、
地元への愛着が生まれる空間を目指しました。
たとえば、子どもとお年寄りは、とても相性が良いです。子どもたちには思いやりの心が芽生え、お年寄りは活力がもらえます。子どもと親、そして、サポーター。子どもと多様な人がつながる施設を目指します。
おもちゃは生まれて初めて子どもが触れる芸術・美術品です。情緒が安定し、感性が育まれる場所として、限りなく美しく心地よい空間づくりを行っています。
0歳から99歳まで、おもちゃはみんながコミュニケーションを図れる遊び道具です。昨今、顔を合わせて話をすることが少なくなっていますが、コミュニケーションとは、本来、人とのふれあいの中で培われます。単に与えるのではなく、おもちゃを通じてコミュニケーションを創っていきましょう!
「ときなる」のおもちゃ遊びには、ルールがありません。五感をフルに使い、子どもたちが自ら遊び方を発見していくことで、自主性(自発的に動く)や応用力が生まれていきます。
乳幼児期における教育および保育は、子どもの健全な心身の発達を図りつつ、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり、情緒の安定が基盤になります。情緒が安定した状態土壌となって、初めて好奇心が芽生えます。
木とは、ひとつとして同じ木目がなく、質感・香り・肌触り・重さが異なります。それらの特徴が、子どもたちの好奇心・感性を育みます。また、ファブリックは、綿や麻などに草木染めを施しています。心地よい自然物の質感と、科学的ではないやわらかな色を用いることで、子どもたちの心が落ち着きます。本物=自然に触れ、五感で感じとってもらうことで、子どもたちは様々な「実体験」を積んでいきます。
赤ちゃんが一番落ち着くのはお母さんの肌。二番目は木肌であるといわれています。空間を作っている素材の45%が木になると、人が最も落ち着ける空間ができあがるともいわれています。教育・保育は、情緒の安定があって初めて成り立ちます(大人でも泣きたい気分の時に勉強はできませんよね)。心が落ち着いているからこそ、子どもたちは意欲的に学ぼうとします。食べ物が「身体の栄養」をもたらす存在ならば、「ときなる」という場所は「心の栄養」をもたらす存在です。